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ベン・ハー/キリストの物語〈アメリカ古典大衆小説コレクション1〉

(著者)ルー・ウォレス   (訳)辻本庸子  武田貴子   (解説)亀井俊介  

ベン・ハー/キリストの物語〈アメリカ古典大衆小説コレクション1〉
判型 四六判上製
ページ 593ページ
価格 3,000円(税別)
ISBN 978-4-7754-0024-1
Cコード
略号
発売日 2003年1月1日

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解説

Ben-Hur: A Tale of the Christ(1880)の全訳

時はキリストの時代、ユダヤの貴公子ベン・ハーが、ローマ総督暗殺のぬれぎぬを着せられて過酷なガレー船の奴隷に身を落とすも、そこからはい上がるサスペンスとロマンスに満ちた復讐劇。新しいヒーロー像「もう一人のキリスト」の誕生。

目次

主な登場人物
第一話
第一章 砂漠にて
第二章 三人の異邦人
第三章 ギリシア人、ガスパル
第四章 インド人、メルクオール
第五章 エジプト人、バルタザール
第六章 ヤッファ市場
第七章 エルサレムの人々
第八章 ヨセフとマリア
第九章 ベツレヘムにて
第十章 天からの光
第十一章 キリストの誕生
第十二章 三博士の到来
第十三章 ヘデロ王と三博士
第十四章 幼子キリスト
第二話
第一章 ローマとユダヤ
第二章 メッサラとユダ
第三章 ユダの家
第四章 ユダの母
第五章 イスラエルの女
第六章 事件
第七章 囚人
第三話
第一章 クイントス・アリウス
第二章 ローマのガレー船
第三章 ガレー船の奴隷
第四章 希望のきらめき
第五章 海戦
第六章 救出そして養子
第四話
第一章 アンティオケにて
第二章 捜し求めて
第三章 失望
第四章 シモニデスの物語
第五章 探訪
第六章 瞑想
第七章 新たな連れ
第八章 泉のほとりで
第九章 復讐の計画
第十章 ヤシ園
第十一章 マルックの報告
第十二章 ローマ人の酒宴
第十三章 アラブ人の幕舎にて
第十四章 イルデリムの夕食
第十五章 ベン・ハーの驚き
第十六章 バルタザールの教え
第十七章 黙想
第五話
第一章 グラトスへの忠告
第二章 準備
第三章 湖にて
第四章 奪われた密書
第五章 ベン・ハー密書を読む
第六章 呼び出し
第七章 認められて
第八章 約束の王国
第九章 ベン・ハーの決意
第十章 取り組み表
第十一章 賭け
第十二章 競技場
第十三章 始まり
第十四章 戦車競技
第十五章 招待
第十六章 罠
第六話
第一章 地下牢
第二章 ライ病人
第三章 なつかしのわが家
第四章 愛の試練
第五章 忠実なアムラ
第六章 勇者
第七話
第一章 預言者
第二章 再会
第三章 魂の不滅
第四章 誘惑
第五章 王とその先触れ
第八話
第一章 期待
第二章 ベン・ハーの証言
第三章 嬉しい知らせ
第四章 治癒
第五章 エルサレムへ
第六章 暴露
第七章 失望
第八章 裏切り
第九章 終焉まぢか
第十章 終焉
第十一章 地下教会

解説

メディアほか関連情報

■『文藝春秋』2003年8月号、BUNSHUN BOOK CLUBで紹介されました

『ベン・ハー』は新訳なので、復刊ではない。読むだけなら違う版を持っているから購入しなくてもいいのだが、「アメリカ古典大衆小説コレクション」(全一二巻)の一巻目とあっては、この巻から最終巻まで揃えたくなる。こういう大衆小説の古典が翻訳されることはきわめて珍しいので、ぜひ無事に全巻刊行してほしいが、予告を見ると、この叢書の四巻目には、『ヴァージニアの男』(⇒『ヴァージニアン』https://www.shohakusha.com/book_detail/210に改題して刊行)という書名があがっている。これはおそらく、西部小説の古典的名作、オーウェン・ウィスターの『ヴァージニアン』と思われる。戦後すぐに早川書房から翻訳されたときは抄訳で、私は違う版で読んだものの、出来れば新訳でもう一度読みたいから、愉しみだ。近刊予告には私の知らない書名も並んでいて、これが全部傑作揃いだったら嬉しいよなあと、期待に胸がふくらんでくる。最近ではいちばん愉しみな叢書といっていい。(「●連載 今月買った本18」北上次郎・評論家)

著者紹介
  • ルー・ウォレス

    1827年、インディアナ州中西部に生まれる。1905年没。軍人、後に政治家。後年小説を書き、大ベストセラー『ベン・ハー』の著者として名を残す。

  • 辻本庸子

    1951年、兵庫県生まれ。神戸市外国語大学名誉教授。専門はアメリカ文学。著書に『あめりか いきものがたり──動物表象を読み解く』(共編、臨川書店)、『神話のスパイラル―─アメリカ文学と銃』(共著、英宝社)。

  • 武田貴子

    1952年、大阪府生まれ。名古屋短期大学名誉教授。専門はアメリカ文学。共著書に『アメリカ・フェミニズムのパイオニアたち──植民地時代から1920年代まで』(彩流社)。

  • 亀井俊介

    1932年岐阜県生まれ。2023年8月18日、91歳で逝去。東京大学文学部英文科卒業。文学博士。東京大学名誉教授。専門はアメリカ文学、比較文学。著書に『近代文学におけるホイットマンの運命』(日本学士院賞受賞、研究社出版)、『サーカスが来た──アメリカ大衆文化覚書』(日本エッセイストクラブ賞、日米友好基金賞受賞、平凡社ライブラリー)、『アメリカン・ヒーローの系譜』(大佛次郎賞受賞、研究社出版)、『有島武郎』(和辻哲郎文化賞受賞、ミネルヴァ書房)、『日本近代詩の成立』(日本詩人クラブ詩界賞受賞、南雲堂)、『英文学者 夏目漱石』『英文学者 坪内逍遙』(共に松柏社)、『魂の声──英詩を楽しむ』(南雲堂)など多数。

関連書籍
  • オズのふしぎな魔法使い/〈アメリカ古典大衆小説コレクション2〉

  • ぼろ着のディック/〈アメリカ古典大衆小説コレクション3〉

  • 酒場での十夜

  • ヴァージニアン/〈アメリカ古典大衆小説コレクション4〉

  • ジャングル/〈アメリカ古典大衆小説コレクション5〉

  • コケット/あるいはエライザ・ウォートンの物語〈アメリカ古典大衆小説コレクション6〉

  • ラモーナ

  • クローテル/大統領の娘〈アメリカ古典大衆小説コレクション 10〉

  • 女水兵 ルーシー・ブルーアの冒険/〈アメリカ古典大衆小説コレクション12〉