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ラモーナ

(著者)ヘレン・ハント・ジャクソン   (訳)金澤淳子  深谷素子   (解説)亀井俊介  

解説

Ramona(1884)の全訳

メキシコ人上流家庭で育った美しいラモーナは、インディアンとの結婚を決意する。激怒した後見人に出生の秘密を明かされ、インディアンとして暮らすことになったラモーナには過酷な運命が待っていた・・・

目次

・第1章~第26章
・解説 亀井俊介

メディアほか関連情報

■ 「英語年鑑」2009年版に掲載されました

松柏社の「アメリカ古典大衆小説コレクション」では、2007年度はオーエン・ウィスター『ヴァージニアン』(平石貴樹訳)とヘレン・ハント・ジャクソン『ラモーナ』(金澤淳子・深谷素子訳)が出版された。どちらもアメリカのベストセラーであり、歴史的文書として重要でありながら、日本では訳されてこなかったもの。
(上岡伸雄=学習院大学教授)

著者紹介
  • ヘレン・ハント・ジャクソン

    (1830‐85)アメリカの作家。詩人。マサチューセッツ州アマースト出身。インディアンに対する合衆国政府の不当な処置を調査したA Century of Dishonor(1881)の他、小説、旅行記、児童書などが多数出版されている。同郷で幼馴染みのエミリ・ディキンソンの詩を評価した数少ない同時代人でもある。1884年に出版されたRamonaは約100年の間に300種以上の英語版が出版された。1910年にはD・W・グリフィス(1875‐1948)監督により映画化されている。

  • 金澤淳子

    1965年生まれ。早稲田大学、一橋大学講師。早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。専門はアメリカ文学。分担執筆に『読者ネットワークの拡大と文学環境の変化──19世紀以降にみる英米出版事情』(音羽書房鶴見書店)、翻訳に『私の好きなエミリ・ディキンスンの詩』(分担翻訳、金星堂)、『ラモーナ』〈アメリカ古典大衆小説コレクション8〉(共訳、松柏社)。

  • 深谷素子

    1967年、栃木県生まれ。鶴見大学 文学部 准教授。早稲田大学大学院博士課程単位取得退学。専門はアメリカ文学、英語教育。著書に『「本を読まない大学生と教室で本を読む」──文学部、英文科での挑戦』〈鶴見大学比較文化研究所編、比較文化研究ブックレット17〉(神奈川新聞社)、翻訳に『ラモーナ』〈アメリカ古典大衆小説コレクション8〉(共訳、松柏社)。

  • 亀井俊介

    1932年岐阜県生まれ。2023年8月18日、91歳で逝去。東京大学文学部英文科卒業。文学博士。東京大学名誉教授。専門はアメリカ文学、比較文学。著書に『近代文学におけるホイットマンの運命』(日本学士院賞受賞、研究社出版)、『サーカスが来た──アメリカ大衆文化覚書』(日本エッセイストクラブ賞、日米友好基金賞受賞、平凡社ライブラリー)、『アメリカン・ヒーローの系譜』(大佛次郎賞受賞、研究社出版)、『有島武郎』(和辻哲郎文化賞受賞、ミネルヴァ書房)、『日本近代詩の成立』(日本詩人クラブ詩界賞受賞、南雲堂)、『英文学者 夏目漱石』『英文学者 坪内逍遙』(共に松柏社)、『魂の声──英詩を楽しむ』(南雲堂)など多数。

関連書籍
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