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文化とは何か

(著者)テリー・イーグルトン   (訳)大橋洋一  

文化とは何か
判型 四六判上製
ページ 350ページ
価格 3,500円(税別)
ISBN 978-4-7754-0100-2
略号
発売日 2006年7月1日

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解説

現代文化のなかでもっとも重要になった用語「文化culture」。曖昧なまま使われているこの用語を徹底検証。明快かつ鋭い分析で、語源や多義性を、啓蒙期からポストモダンの時代にいたる歴史のなかにたどり、現代の文化論争における諸前提の衝突を整理して解説。

目次

第1章 文化の諸相
第2章 危機にある文化
第3章 カルチャー・ウォーズ
第4章 文化と自然
第5章 共通文化へ向けて
訳者あとがき/原注/索引

掲載情報

■ 「英語年鑑」2008年版に掲載されました

あきらかに昔のレイモンド・ウィリアムズを意識した「文化の諸相」から始まり、文化の危機、自然との対立関係を経て、「共通文化に向けて」と終わるこのささやかな一書は、現代の文化研究のいっそうの「政治化」を呼びかけるものだ。(川口喬一=筑波大学名誉教授)

■ 「朝日新聞」2006年10月1日朝刊に掲載されました

~本書は、広く読まれた『文学とは何か』の著者による文化概念のコンパクトなパノラマである。文化という言葉は、今日きわめて多義的に用いられる。本書のひとつの軸は、その多義性の混乱を整理する際の補助線として、普遍的価値を志向する文化と個別的価値を志向する文化との区別を導入することである。(中略)原著の口吻まで伝える疾走感のある訳文はさすが。憑き物が落ちるような読後感である。~同書評より(山下 範久=北海道大学助教授)

■ 「読売新聞」2006年9月24日に掲載されました

~気にはなるが、うまく言葉で表現できないため、頭のどこかにモヤがかかっているようなうっとうしい時がある。そのモヤを一掃してくれる文章に出会ったとき、読書のよろこびと醍醐味をいまさらのようにかみしめる。本書は随所にそのような文章がちりばめられており、文化とは何かという大きなモヤを全体として払拭してくれる希有な論考である。(中略)文化に正面からとり組んでいる本書をテキストに、さまざまなところで文化に関する議論が深まることを期待したい。~同書評より(青柳 正規=国立西洋美術館館長)

■ 「週刊読書人」2006年9月22日に掲載されました

~本書は、「文化主義」―すべてを文化に帰着させることで政治的批判力を減退させるイデオロギー―に対する批判を意図して書かれている。(中略)本書ではさまざまな文化概念をめぐって各章がこれ以上ないのではないかと思われるほどに、周到で慎重な分節化が行われた後、さらに次の章ではそれがまた再審に付されていくという、いわば脱構築的で弁証法的な永久論理運動が展開されているのだ。~同書評より(本橋哲也=東京経済大学教授)

■ 「出版ニュース」2006年9月4日に掲載されました

~文化とは何かを論じる上で著者が強調するのは、文化という考え方・理念である。本書は、その機能と変遷を概括した論考で、『文学とは何か』で文学理論のあり方を展開した著者が、カルチュラル・スタディーズに象徴される政治性の欠如に抗して、曖昧模糊とした文化の概念を明らかにしてみせる。(中略)「文化議論に一石を投じるメッセージ。~同書評より

著者紹介
  • テリー・イーグルトン

    1943年、英国のサルフォード市に生まれる。ケンブリッジ大学トリニティ・カレッジでレイモンド・ウィリアムズの指導を受ける。オックスフォード大学特別研究員、同大学教授などを経て、ランカスター大学その他の名誉教授職にある。

  • 大橋洋一

    1953年、名古屋市生まれ。東京教育大学文学部卒業、東京大学大学院人文科学研究科修士課程修了。東京大学名誉教授。著書に『新文学入門──T・イーグルトン『文学とは何か』を読む』(岩波書店)、訳書に、ジュディス・バトラー『分かれ道──ユダヤ性とシオニズム批判』(共訳、青土社)、『クィア短編小説集──名づけえぬ欲望の物語』(監訳、平凡社)、フレドリック・ジェイムソン『政治的無意識──社会的象徴行為としての物語』(共訳、平凡社)、テリー・イーグルトン『学者と反逆者──19世紀アイルランド』〈松柏社叢書言語科学の冒険21〉(共訳、松柏社)、テリー・イーグルトン『文化とか何か』〈松柏社叢書言語科学の冒険22〉(松柏社)、エドワード・W・サイード『文化と抵抗』(共訳、ちくま学芸文庫)、エドワード・W・サイード『晩年のスタイル』(岩波書店)、テリー・イーグルトン『新版 文学とは何か──現代批評理論への招待』(岩波書店)など多数。

関連書籍
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