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フィクションの言語/イギリス小説の言語分析批評〈言語科学の冒険5〉

(著者)デイヴィッド・ロッジ   (訳)笹江 修  西谷拓哉  米本弘一  野谷啓二  

解説

詩の分野に比べ、テクストの「綿密かつ鋭い」読みが、こと小説の分野では未だその域にも近づいていない。そこでまず、現代批評の流れを詳らかにし、そうした現代批評理論を視野に入れながら、19世紀と20世紀の主だったイギリス作家のテクスト分析を実践する。

目次

まえがき
第一部 小説家の媒体と技巧―─小説批評の問題点
第一章
序論
現代批評と文学言語
韻文と散文
F・W・ベイトソン―─観念と論理
クリストファー・コードウェル―─擬似現実の流れ
翻訳の観点からの議論
プルーストとスコット・モンクリーフの比較
翻訳―─詩と散文 
悪文の観点からの議論
現代小説の動向―─ 一つの脱線
議論の要約
J・M・キャメロン―─語順が大事
言語とフィクションの幻想
F・W・ベイトソンとB・シェイケヴィッチ―─細部描写
第一章の結論
第二章
文体の概念
文体論
文体と現代の言語学
M・リファテール―─科学的文体論
J・ウォーバーグ―─適切な選択
F・R・リーヴィスと小説の倫理的次元
第三章 
結論―─原理
結論―─方法
反復
第二部
序文
第一章
 『マンスフィールド・パーク』の語彙
第二章 ファイアとエア―─シャーロット・ブロンテの自然の力の戦い 
第三章 『苦難の時代』の修辞法
第四章 テス、自然、ハーディの声
第五章 河畔のストレザー
第六章 『トーノ・バンゲイ』とイングランドの状況
第七章 モダン、現代、そしてエイミスであることの意義
第二版あとがき

訳者あとがき
人名索引

掲載情報
著者紹介
  • デイヴィッド・ロッジ

    1935年生まれ。イギリスの作家、英文学者。「キャンパス・ノヴェル」作品が有名。

  • 笹江 修

    1948年生まれ。神戸大学名誉教授。大阪市立大学大学院修士課程修了。専門は英文学。著書に『幻影に魅せられて──ロレンスとコンラッド』(編集工房ノア)、翻訳にデイヴィッド・ロッジ『フィクションの言語──イギリス小説の言語分析批評』(松柏社言語科学の冒険5)。

  • 西谷拓哉

    1961年生まれ。神戸大学大学院 国際文化学研究科 教授。専門分野はアメリカ文学、アメリカ映画。著書に『アメリカ文学における幸福の追求とその行方』(共著、金星堂)、『ホーソーンの文学的遺産──ロマンスと歴史の変貌』(共編著、開文社出版)、『アメリカン・ルネサンス──批評の新生』(共編、開文社出版)など。翻訳に、デイヴィッド・ロッジ『フィクションの言語──イギリス小説の言語分析批評』〈松柏社叢書言語科学の冒険5〉(共訳、松柏社)。

  • 米本弘一

    1953年、岡山県生まれ。元神戸大学大学院国際文化学研究科教授。大阪大学文学部卒業、同大学院文学研究科博士課程単位取得退学。博士(文学)。専門は英文学(主にウォルター・スコット)。著書に『フィクションとしての歴史──ウォルター・スコットの語りの技法』(英宝社)、『英語のデザインを読む』〈阪大英文学会叢書〉(共編、英宝社)。

  • 野谷啓二

    神戸大学大学院 国際文化研究科 国際文化学部 教授。博士(文学、上智大学)。専門分野はイギリス文学、キリスト教文化。著書に『オックスフォード運動と英文学』(開文社出版)、訳書にモース・ペッカム『悲劇のヴィジョンを超えて── 一九世紀におけるアイデンティティの探求』〈SUPモダン・クラシックス叢書〉(共訳、上智大学出版)、アルフォンソ・リンギス『何も共有していない者たちの共同体』(洛北出版)。

関連書籍
  • 英文学の内なる外部/ポストコロニアリズムと文化の混淆

  • ラドヤード・キプリング/作品と批評

  • 性差別をしないための米語表現ハンドブック

  • 問い直す異文化理解

  • アメリカン・ルネサンスの現在形

  • ロレンスへの旅

  • 一九世紀「英国」小説の展開

  • 二〇世紀「英国」小説の展開