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ロレンスへの旅

(篇)D・H・ロレンス研究会  

解説

D・H・ロレンス研究の第一線で活躍を続ける同志社大学名誉教授・吉村宏一氏の退官記念論集。D・H・ロレンス研究会の気鋭の研究者らがさまざまなアプローチを駆使し、ロレンスの小説、詩、思想、ノンフィクション、批評など多様なジャンルに意欲的に切り込み、多彩な表情を持つロレンス文学の真髄に迫る。吉村による「日本ロレンス協会の歩み」は、協会設立にまつわる知られざる歴史を教えてくれ、日本におけるロレンス研究史の貴重な一部として巻末を飾る。

目次

1 小説をめぐる旅
チャタレー夫人の〈旅〉 霜鳥慶邦
『白孔雀』と牧歌──再生をめぐる言説について 福田圭三
『フロス河の水車場』と『白孔雀』の比較研究──ヒロインの「諦め」の意味 藤原知予
『逃げた雄鶏』におけるキリスト教世界と古代エジプト神話世界──『オカルト・レヴュー』の「イシス=マリア」論から見えてくるもの 出水純子
『ミスター・ヌーン』研究──「ヌーン」という名前の意味について 山田晶子

2 詩・手紙をめぐる旅
アメリカの詩人エイミー・ローウェルがとらえたロレンス像──二人の書簡と『ニューヨーク・タイムズ』のエッセイを通して 志水(西田)智子
『D・H・ロレンス書簡集』から読み解く「赤裸々な感情」──イギリスで「いちばんかわいらしい」ヒルダ・メアリーの描写 杉山 泰

3 思想・哲学をめぐる旅
「故郷」というユートピア──ロレンス・ハイデガー・ファシズム 浅井雅志
個から世界へ──ロレンス、マーズデン、シュティルナー 有為楠 泉

4 ノンフィクションをめぐる旅
第一次世界大戦という歴史/歴史という第一次世界大戦──キプリング、チェスタトン、ウェルズそしてロレンスによる歴史記述 岩井 学
「生命の輪」への参入──蛇の表象を手掛かりに 田部井世志子
『イタリアの薄明』における語り手の問題点──その立脚点の推移に関して 山本智弘
『エトルリアの遺跡』に描かれるエトルリア文明の栄枯盛衰──タルクィニア墳墓の彩色壁画と古代都市跡をめぐって 鎌田明子

5 批評・評伝をめぐる旅
「ロレンスとリーヴィス」再考──ロレンス研究誕生の風景点描 石原浩澄
D・エリス『作家と死──ロレンスの死の経緯と追憶』に見られるロレンスの死生観 北崎契縁

跋――創設期の日本ロレンス協会とD・H・ロレンス研究会 吉村宏一
あとがきに代えて
吉村宏一先生略歴
D・H・ロレンス研究会出版記録
索引

掲載情報
著者紹介
  • D・H・ロレンス研究会
関連書籍
  • D.H.ロレンス:詩と自然

  • D.H.ロレンスの故郷

  • ポスト・モダンのD.H.ロレンス

  • 緑と生命の文学/ワーズワス、ロレンス、ソロー、ジェファーズ

  • ロレンスの短編を読む

  • 詩的言語のアスペクツ/ロマン派を超えて

  • 二〇世紀「英国」小説の展開