図書出版松柏社

オスカー・ワイルドの生涯

解説

生涯の事歴を時の順序に従いながら、イギリス世紀末文学の作家オスカー・ワイルドの全貌を余すところなく伝える。ワイルドにまつわる数々の新事実を必ず発見できる貴重な一冊。今後のワイルド伝にとって本書が欠くべからざるものであることはまちがいない。

1967年（昭和42年）、博士論文「オスカー・ワイルドの生涯」を立正大学に提出、本書はこれを書籍化したものである。なお、同博士論文の主査は英文学者の本間久雄であった。

目次

序
はしがき

第1編　初期
第1章　両親とその家庭
第2章　誕生から大学まで
第3章　オクスフォード時代
第4章　異常な自己宣伝
第5章　アメリカを講演巡業
第6章　習作時代

第2編　中期
第7章　結婚と創作
第8章　論文と長編小説
第9章　劇作時代
第10章　ボジーの出現と同性愛
第11章　近づく破滅
第12章　クィーンズべリ侯爵との抗争

第3編　末期
第13章　告発準備
第14章　クィーンズベリ裁判
第15章　逮捕と審問
第16章　第一回ワイルド裁判
第17章　第二回裁判と断罪
第18章　投獄

第4編　終焉
第19章　「獄中記」
第20章　崩れ去った「新生」
第21章　出獄後の著作
第22章　敗残の三年
第23章　死後の論争

付録

メディアほか関連情報

著者紹介

平井博
1910年、熊本県に生まれ、1978年逝去。福島大学名誉教授。1936年、東京帝国大学文学部イギリス文学科卒業、同年、文部省専門学務局入省、1942年、福島高等商業学校教授、1949年、福島大学教授。1967年、オスカー・ワイルド研究で立正大学より文学博士の称号を受ける。1970年、福島県文化センター館長就任、福島大学退官。

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