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しみじみ読むアメリカ文学/現代文学短編作品集

(訳)橋本安央  舌津智之  畔柳和代  堀内正規  本城誠二   (編)平石貴樹  

しみじみ読むアメリカ文学/現代文学短編作品集
判型 四六判ソフトカバー
ページ 340ページ
価格 2,000円(税別)
ISBN 978-4-7754-0136-1
略号
発売日 2007年6月15日

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解説

6名の訳者が選びぬいた12篇の追憶と再生の物語。各翻訳には訳者の解説付き。学生時代フットボールのスター選手だった主人公は不運に見舞われ挫折。十五年後、妻となった当時の恋人との夫婦関係に微妙な変化が生じていくアーウィン・ショーの「八〇ヤード独走」。2006年スタジオジブリがアニメ映画化して話題となった『ゲド戦記』の原作者ル=グウィン作「立場を守る」では中絶手術のためにクリニックを訪れた母娘の秘密がわかっていく。無計画に暮らしていた主人公の女性が妻帯者のオールデンと知り合ったことで少しずつ壊れていく「砂漠の聖アントニウス」など珠玉の12篇。

目次

・「八〇ヤード独走」 アーウィン・ショー著/平石貴樹訳
・「立場を守る」 アーシュラ・K・ル=グウィン著/畔柳和代訳
・「家なき者」 カート・ヴォネガット著/舌津智之訳
・「大切にする」 アン・ビーティ著/橋本安央訳
・「二人の聖職者」 リチャード・ボーシュ著/本城誠二訳
・「中空」 フランク・コンロイ著/橋本安央訳
・「サニーのブルース」 ジェームズ・ボールドウィン著/堀内正規訳
・「白いアンブレラ」 ギッシュ・ジェン著/平石貴樹訳
・「アトランティス そのほか」 マーク・ドウティ著/堀内正規
・「夏の読書」 バーナード・マラマッド著/本城誠二訳
・「砂漠の聖アントニウス」 ローリー・コルウィン著/畔柳和代訳
・「最後の記念日」 アースキン・コールドウェル著/舌津智之訳

掲載情報

■ 「英語年鑑」2009年版に掲載されました

「しみじみ」をキーワードに、味わい深く読める短編を集めたもので、若い読者に対する文学への導入としてもよくできている。おもに気鋭の若手が訳者として名を連ねていることや、すでに絶版となっている名作短編が拾ってあるのも嬉しい。(上岡伸雄 =学習院大学教授)

■ 「週間読書人」2007年7月20日号に掲載されました

(前略)やはり「しみじみ」読めるのは、日常的な人間関係や内面の機 微を描いた短編作品である。無駄をぎりぎりまで削ぎ落とし、登場人物 の内面の揺らぎや心の襞までをも浮かび上がらせることによって、あま りに人間的であるがゆえに抱かざるをえないせつなさ、やるせなさ、哀 しさ、優しさなどを「しみじみ」と読者に伝えるには短編作品をおいて ほかにないだろう。(中略)収録されている一二編のどれもが「しみじ み」させてくれるのだが、評者がもっとも「しみじみ」したのは、二〇 年前に故郷を離れた恋人にいつしか棄てられてしまった女が都会のバー で酔っぱらって荒れているという陳腐きわまりない設定の話を、味わい 深い短編に仕上げたアースキン・コールドウェルの「最後の記念日」で ある。「結婚してない記念日」を長年にわたって独りきりで祝ってきた 女が、みずからの陳腐さを熟知しつつも持ち続ける尊厳と作者の矛盾に 満ちた人間に対する深い愛情が「しみじみ」度を深めている。(木下卓 =愛媛大学教授)

著者紹介
  • 橋本安央

    1967年生まれ、大阪府出身。京都大学文学部卒業後、アデルファイ大学大学院修士課程、東京都立大学大学院修士課程を修了。専門はアメリカ文学。関西学院大学文学部教授。著書に『高橋和巳──棄子の風景』、『痕跡と祈り──メルヴィルの小説世界』、訳書にジャメイカ キンケイド『弟よ、愛しき人よ メモワール』(松柏社)。

  • 舌津智之

    1964年、愛知県名古屋市生まれ。東京大学文学部英文科卒業、同大学院博士課程中退。テキサス大学オースティン校で文学博士。専門はアメリカ文学。立教大学文学部教授。著書に『どうにもとまらない歌謡曲──七〇年代のジェンダー』、『抒情するアメリカ──モダニズム文学の明滅』。

  • 畔柳和代

    1967年生まれ。東京医科歯科大学教授。専門はアメリカ、英語圏文学。翻訳に、キャロル・エムシュウィラー『すべての終わりの始まり』、フランシス・オズボーン『リラ、遥かなる愛の旅路』、キャロル・エムシュウィラー『カルメン・ドッグ』、フランシス・ホジソン・バーネット『小公女』『秘密の花園』、ジーン・ウェブスター『続・あしながおじさん』など多数。

  • 堀内正規

    1962年生まれ。早稲田大学文学学術院教授。19世紀アメリカ文学、とりわけラルフ・ウォルドー・エマソン、ハーマン・メルヴィルなどを専門とする一方、ボブ・ディラン、日本の現代詩などについても執筆活動をする。著書に『エマソン──自己から世界へ』、Thoreau in the 21st Century: Perspectives from Japan、『生きづらいこの世界で、アメリカ文学を読もう──カポーティ、ギンズバーグからメルヴィル、ディキンスンまで』など。

  • 本城誠二

    1952年、札幌市生まれ。北海道大学文学研究科修士課程修了。北海学園大学名誉教授。専門はアメリカ文学・文化。著書に『Crossing Borders──ジャズ/ノワール/アメリカ文化』。

  • 平石貴樹

    1948年、函館生まれ。作家、東京大学名誉教授。1983年、「虹のカマクーラ」で第七回すばる文学賞受賞。小説に『松谷警部と目黒の雨』『松谷警部と三鷹の雨』『松谷警部と三ノ輪の鏡』(東京創元社)、『潮首岬(しおくびみさき)に郭公(かっこう)の鳴く』『立待岬の鴎が見ていた』(光文社)、『サロメの夢は血の夢』(光文社文庫)、文学研究関連の著書に『アメリカ文学史』『小説における作者のふるまい──フォークナー的方法の研究』(松柏社)、『メランコリック デザイン──フォークナー初期作品の構想』(南雲堂)、翻訳にオーエン・ウィスター『ヴァージニアン』(松柏社)、ウィリアム・フォークナー『響きと怒り』(共訳、岩波文庫)などがある。

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