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ニューレフトと呼ばれたモダニストたち/英語圏モダニズムの政治と文学

(著者)山田雄三  

解説

レイモンド・ウィリアムズや中野好夫が見すえた「現実」と今日の「現実」とは、もはやすり合わせが不可能なほどに乖離してしまったのだろうかーー。遅れてきたモダニスト、ウィリアムズ、E・P・トムソン、ピーター・フラー、石牟礼道子、ユージン・スミスらが政治と文学を両輪にして動かそうとした「現実」と、彼らが到達したかった「現実」とを明らかにする。

目次

はじめに
第1章 モダニズムはいつだったのか/モダニズムの政治を定義する
第2章 レフトと呼ばれたモダニストたち/一九三〇年代と四〇年代、もうひとつのモダニズム
第3章 ニューレフトと呼ばれたモダニストたち/一九五〇年代の国際情勢とイギリスの「文化・政治」動向
第4章 未検証の現在のために/一九六〇年代、ポピュラーになるために
第5章 一九六八年の新旧ニューレフト/『ニューレフト・レビュー』とモダニズムの政治
第6章 「一九六八年伝説」の周縁で/地方都市とモダニズムの政治
第7章 始めること、その意図と展望/一九七〇年代のモダニズムの政治
第8章 一九七九年~八八年、モダニズムの危機/サッチャーの時代を迎えて
むすびに
あとがき
事項名索引
人名・作品名索引

掲載情報

■ 週間読書人2013年7月26日に掲載されました

レイモンド・ウィリアムズは「文化研究の生みの親」とのレッテルではもったいない人。彼を生んだ "状況" を精査する本書が味読のきっかけとなるか。(阿部公彦 東京大学)

著者紹介
  • 山田雄三

    1968年、熊本県生まれ。大阪大学大学院文学研究科教授。専門はイギリスのカルチュラル・スタディーズおよび初期近代演劇。著書に『感情のカルチュラル・スタディーズ──『スクリューティニ』の時代からニュー・レフト運動へ』(開文社)、『ニューレフトと呼ばれたモダニストたち──英語圏モダニズムの政治と文学』(松柏社)、訳書にレイモンド・ウィリアムズ『想像力の時制 文化研究 II』(共訳、みすず書房)、『テレビジョン──テクノロジーと文化の形成』(共訳、ミネルヴァ書房)、『暗い世界──ウェールズ短編集』(分担訳、堀之内出版)。

関連書籍
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