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G・オーウェル研究/初期作品研究とエッセイ

(著者)高井貴一  

解説

時代を越えてますます評価の高まるオーウェル作品の全貌を余すところなくとらえている。21世紀にかけて経験主義を主流とする最もイギリス的な知性の代表者オーウェルの創造力の根源を探るための貴重なヒントを得られる本書は論文とエッセイで構成。

目次

まえがき
I 英国におけるGeorge Orwellの足跡研究
1 はじめに
2 オーウェルの住居と経歴

1. オーウェルの住居を中心とした経歴概要

2. 年代順による英国におけるオーウェル関係住所

3 調査経路 

1.調査経路概略

2.経路図

3.日程順による経路の一覧表

4.England

  • a. University College Hospital
  • b. Bognor Regis
  • c. St. Cyprian’s
  • d. Eton College
  • e. 23 Mall Chambers
  • f. Southwold
  • g. Booklovers’ Corner
  • h. 77 Parliament Hill
  • i. 50 Lawford Road
  • j. The Stores, Wallington
  • k. 18 Dorset Chambers
  • l. 27B Canonbury Square
  • m.Churchyard of All Saints

5. Scotland

  • a. Hairmyres Hospital
  • b. Barnhill

4 まとめ
  付 記
Ⅱ 『オーウェル研究』に掲載したエッセイ
1 オーウェルと私
2 オーウェルへの手紙
3 『1984年』のメッセージ
4 オーウェルの自然観
5 T.ホプキンソンのパンフレット
6 『ビルマの日々』
7 “におい” とオーウェル
8 オーウェルの後期作品について
9 義務遂行と人間性
10 意見の相違とNecessary Murder
11 G.オーウェルの自然観と「生命の流れ」
12 意外なオーウェル
13 G.オーウェルと信仰について
14 G.オーウェルとD.H.ロレンス
15 トリビューン紙の編集方針とG.オーウェルの評論
16 G.オーウェルの社会主義思想の一端
17 感情と理性のはざまで
18 オーウェルの文章表現について
Ⅲ 「George Orwell論序説」その他
1 George Orwell論序説―Burmese Daysを中心として
1.はじめに
2.Burmese Daysの周辺及びこの小説のテーマの概括
3.フローリーのアザとこの小説のテーマ
4.フローリーのアザを中心とした劣等感
5.フローリーの反逆
6.フローリーのその作者
7.この小説の構成と比喩
    (1)構成
    (2)比喩
8.むすび
   付記
2 A Clergyman’s Daughter論考―─そのテーマの探求と派生する諸問題
1.はじめに
2.この小説の概観とテーマの概括
3.ドロシーの記憶喪失の問題について
    (1)既成宗教の代弁者たち
    (2)ドロシーの信仰と自然の賛美
    (3)性の恐怖
    (4)記憶喪失の原因
4.三つの挿話
    (1)第一の挿話
    (2)第二の挿話
(3)第三の挿話
5.信仰を喪失しての回帰
6.むすび
   付記
3 Keep the Aspidistra Flying論考─―そのテーマと主人公の人生観の探求
1.はじめに
2.この小説のテーマの概要
3.ゴードンの生い立ちと生活信条
4.ゴードンの社会観と友人ラヴェルストン
5.ローズメリーとの恋愛におけるVitalism
6.Sub-worldと葉蘭
7.まとめ
   付記
4 The Road to Wigan Pier論考──G. Orwellの社会主義思想の一面
1.はじめに
2.この作品の批判の概観
3.炭鉱地帯の安宿を中心とした生活状況
4.炭鉱夫の生活と彼らを取り巻く諸問題
5.オーウェルの階級観の根底にあるもの
6.学生時代及びビルマ在住時代の経験を主とした階級差別の問題
7.社会主義者の現状に対する告発
8.社会主義思想の問題点
9.まとめ
   付記
5 George Orwellとスペイン内戦─―Homepage to Cataloniaを中心として
1.はじめに
2.この作品をめぐって
3.スペイン内戦におけるオーウェルの係り合い
4.『カタロニア讃歌』にみられるオーウェルの経験
(1)オーウェルの見たバルセロナ
(2)オーウェルの参加したPOUMの義勇軍
(3)オーウェルの政治的認識

   (a) 頭文字の違い
   (b) PSUC(カタロニア統一社会主義政党)
   (c) POUM(マルクス主義統一労働者党)
   (d) CNT‐FAI
   (e) 当時の政治情勢の把握
(4)バルセロナの戦闘
(5)貫通銃創を受けて
5.この作品の特色
6.まとめ
   付記

6 George OrwellとD.H.Lawrenceの文学の形成過程にみられる一つの原型―─A Clergyman’s Daughter The Daughter of the Vicar を中心に
1.はじめに
2.George Orwell
3.D. H. Lawrence
4.両者の自然の描写
5.まとめ
あとがき
索引

掲載情報
著者紹介
  • 高井貴一

    1928年、東京都生まれ。千葉大学名誉教授。善隣外事専門学校英語科卒業、千葉大学教育学部中学校教員養成課程英語科卒業、東京大学大学院人文科学研究科学校教育専攻修士課程修了(教育学修士)。千葉県立八掛高校、千葉高校、木更津高専、千葉大学工業短期大学部教養部を経て、千葉大学退官後は東京国際大学教授の任についた。著書に『G・オーウェル研究──初期作品研究とエッセイ』(松柏社)。

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