IB教育がやってくる!/「国際バカロレア」が変える教育と日本の未来
(著者)江里口歡人

判型 | 四六判 |
ページ | 168ページ |
価格 | 1,500円(税別) |
ISBN | 978-4-7754-0210-8 |
略号 | |
発売日 | 2014年11月10日 |
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- 解説
ここ数年日本で導入され始めている国際バカロレア。与えられたことを覚えるのではなく、自ら考え創造する力を育成するという、透徹するこの理念を徹底解説。著者の体験から、なぜ今日本でこのプログラムが有用なのかを具体的に解き明かす。
- 目次
序章 「IB教育がやってきた」
第一章 「もう、詰め込み教育は終わりにしよう」
1 「教育が行き詰まってきた」
2 「完璧すぎる指導要領」
3 「個性とは何か」
4 「世界市民という考え方」
5 「教育という言葉の意味」
第二章 「IBの現場」
1 「先生は授業の司会進行役」
2 「生徒の発言はすべてGood Job!」
3 「日本の英語教育のおかしさ」
4 「答えを出さない授業」
5 「山頂への道はひとつではない」
6 「知識は詰め込むのではなく、使いこなすもの」
7 「日本の学校で優秀な子」
第三章 「IBと社会と企業」
1 「英語コンプレックスをなくせ」
2 「阿吽の呼吸を説明できますか」
3 「企業が求める新しいタイプの人材」
4 「授業の出席率がいい最近の大学生」
5 「クリエイティブが意味するところ」
第四章 「生きる力」
1 「国が示した定義」
2 「学校教育ありきではない」
3 「受験のトラウマ」
4 「コミュニケーション英語って何」
5 「学校は生き方を教える場であって欲しい」
6 「IBの理想的クラスサイズ」
7 「総合的な学習の時間が目指したもの」
第五章 「IBのカリキュラムと実戦」
1 「IBへの期待と不安」
2 「大学入試制度を問う」
3 「IB導入の認定」
4 「教員養成の問題」
5 「自由に授業を進めても構わない」
第六章 「さらば受験の時代」
1 「我が受験生時代」
2 「東京大学という場」
3 「東大を評価しない人たち」
4 「受験勉強でセルフエスティームは育たない」
5 「クオリティー・オブ・ライフ」
参考文献- 掲載情報
■ 「英語教育」2015年3月号に掲載されました
著者は本書の要所要所で主張している。IBは決してエリート養成の教育プログラムではない。IBは大学受験という狭い視野で子どもたちを見ていないのだと。そして、自らが体験してきた日本の詰め込み教育は、戦後、高度経済成長の時代には合っていたかもしれないが、もはや世界標準では通用しないとし、日本の教育システムの問題点をいくつか挙げ一刀両断にしている。(中略)我々教育者や保護者だけでなく政治家や企業関係者を含む全ての大人が覚悟すべきことは何か。著者は体験談を巧みに織り込みながら、IB教育のこれからについて語っている。(富岡真理子・滋賀県立虎姫高等学校教諭 国際バカロレア調査研究担当)
■ 「出版ニュース」2015年1月上・中旬号に掲載されました
本書は教育体験に基づいた現場の視点からIBの意義について解説。年齢別に初等・中等・ディプロマ資格プログラムに分かれ、資格を取得すれば世界中すべての大学の入学試験を受けられるというが、著者はエリート教育ではなく各人の個性と能力を引き出しグローバル化時代に見合った探求する心を育てるところに真髄があると、その意義を説く。
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