松柏社

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アメリカ報道史/ジャーナリストの視点から観た米国史

(著者)マイケル・エメリー   (著者)ナンシー・L・ロバーツ   (著者)エドウィン・エメリー   (訳)大井眞二  長谷川倫子   (訳)水野剛也   (訳)武市英雄  別府三奈子  

解説

植民地時代→21世紀初頭までのアメリカ報道史を網羅した体系的メディア論の決定版!

◎本書は、初のアメリカのジャーナリズム全史であり、最初の新聞 (Publick Occurrences, 1690)に始まり21世紀に至るまでの全ての新聞、雑誌、書籍、放送、広告などを取り上げ、その時々の社会背景と共に描いている。

◎「報道」と「米国史」を対等に扱い、歴史上のさまざまな分野の大きな出来事の全てがジャーナリズム的な視点で描かれている。ジャーナリズム研究者のみならず政治学・アメリカ学・経済学研究者、また文学・文化研究者にもお薦めしたい。

◎言論の自由、名誉毀損、プライバシー等々「マス・メディアの倫理・法制」についても詳しく扱われている。

◎従来の紙媒体と、進化しつつある電子媒体の今後について、「補遺」でさまざまな実例を紹介する。

目次

はしがき
著者略歴
書誌紹介

第1章 アメリカン・プレスの遺産
第2章 植民地時代
第3章 プレスとアメリカ独立革命
第4章 新国家の建設
第5章 西部への拡大
第6章 大衆のための新聞
第7章 抑しがたい対立(南北戦争)
第8章 国民生活における変革
第9章 ニュー・ジャーナリズム
第10章 庶民の擁護者
第11章 ニュース企業のとりで
第12章 第1次世界大戦とアメリカ
第13章 ラジオ、映画、ジャズ・ジャーナリズムの1920年代
第14章 大恐慌とニュー・ディール
第15章 第2次世界大戦の勃発
第16章 テレビ時代の到来
第17章 挑戦そして異議あり
第18章 信頼のゆらぎ
第19章 メディアを改善する努力
第20章 メディア・テクノロジー:21世紀の挑戦


訳者あとがき
補遺
索引

メディアほか関連情報

■ 「週刊読書人」2016年12月23日に掲載されました

全米でも第一級の原著は、「歴史の目撃者」であるジャーナリストの視点から入植から二十世紀までの米国史を見事に描いている。訳者による「書誌」「補遺」なども貴重だ。(鈴木雄雅 上智大学教授・新聞学)

 

■ 『出版ニュース』2016年10月16日に掲載されました

植民地時代から1990年代までを対象につづった『アメリカ報道史』(マイケル・エメリーほか著、大井眞二ほか訳)が松柏社から刊行された。副題は「ジャーナリストの視点から観(み)た米国史」。新聞、雑誌、書籍、放送、広告などについて社会背景と共に描く。原著は2000年刊行で、同年から14年までの「補遺」も掲載。

著者紹介
  • マイケル・エメリー
  • ナンシー・L・ロバーツ
  • エドウィン・エメリー
  • 大井眞二

    日本大学法学部新聞学科教授。専攻はジャーナリズム理論・歴史。共著『The Global Journalist in the 21st Century』(Routledge Communication Series)、他編著『現代ジャーナリズムを学ぶ人のために』(世界思想社)、『客観報道──もうひとつのジャーナリズ ム論』(成文堂)などジャーナリズム関係の書籍多数。

  • 長谷川倫子

    愛知県出身。上智大学文学部新聞学科及び同大学院を経て、1981年〜1983年、東西センターコミュニケーション研究所の奨学生としてハワイ大学マノア校社会学部大学院に学ぶ(社会学部修士)。1996年より東京経済大学コミュニケーション学部及び同大学院コミュニケーション学研究科にてメディア論、英語文化論などを担当。

  • 水野剛也

    1970年、東京生まれ。東洋大学社会学部メディアコミュニケーション学科教授。ミズーリ州立大学スクール・オブ・ジャーナリズム博士課程修了。専門は米ジャーナリズム史。以下は主要な研究業績:『日系アメリカ人強制収容とジャーナリズムリベラル派雑誌と日本語新聞の第二次世界大戦』(春風社)、『「敵国語」ジャーナリズム日米開戦とアメリカの日本語新聞』(春風社)、『「自由の国」の報道統制大戦下の日系ジャーナリズム』(吉川弘文館)、“Press Freedom in the Enemy’s Language: Government Control of Japanese-Language Newspapers in Japanese Amer- ican Camps during World War II,” Journalism & Mass Communication Quarterly Vol. 93, No.1 (Spring 2016): 204–228.

  • 武市英雄

    1937年、東京出身。上智大学名誉教授。上智大学文学部卒業、読売新聞記者。70年上智大学新聞学科専任講師、81年教授。ミネソタ大学院へフルブライト留学、ミズーリ大学へ同・上級研究員。日本時事英語学会と日本マス・コミュニケーション学会の各会長。大妻女子大学教授、2009年退任。著書『日米新聞史話』(福武書店)、共編著『叢書現代のメディアとジャーナリズム』全1〜8巻(ミネルヴァ書房)など。

  • 別府三奈子

    上智大学大学院博士後期課程終了(学位新聞学)。日本と米国でのメディア制作・編集の現場を経て、2002年より日本大学大学院新聞学研究科及び法学部教授。専門はジャーナリズム規範(プロフェッション論)の史的国際比較研究、写真ジャーナリズム研究。単著『ジャーナリズムの起源』(世界思想史)など。

関連書籍
  • フォークナー 第5号/特集「フォークナーと大恐慌(時代)」

  • 【品切れ中】アメリカ文学必須用語辞典