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AIのある外国語教育

(著者)水本 篤  

AIのある外国語教育
判型 A5判
ページ 145
価格 本体2,200円+税
ISBN 978-4-7754-0308-2
Cコード 0082
略号
発売日 2026年03月16日

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解説

不安から一歩先へ──生成AI使用を禁止する前に、教員が知っておくべきことがある

教材作成、評価、フィードバック、学習支援、文書作成、校務運営、研究活動──AIに任せられることと、教員にしかできないことを丁寧に切り分け、明日から活用できる具体的な方法を多数紹介します。AI時代の外国語教育を前向きに切り拓くための、現場の不安を払拭できる「とりあえずこの一冊」。これからの教育現場を支える、生き残っていくための羅針盤として、ぜひお手元にお持ちください。

 

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目次

第1章 はじめに

  • 1.1 背景:生成AIの登場と急速な普及
  • 1.2 生成AIの教育利用に関する懸念と可能性
  • 1.3 外国語教育における生成AIの活用例
  • 1.4 生成AI活用による利点
  • 1.5 安心して活用するための環境づくり
  • 1.6 AI時代に求められる教師の役割と心構え
  • 1.7 本書のねらい

 

第2章 生成AIの仕組み

  • 2.1 仕組みを知ると「使い方」が見えてくる
  • 2.2 生成AIは何をしているのか:言語モデルの超入門
  • 2.3 TransformerとAttention
  • 2.4 生成AIが得意なことと苦手なこと
  • 2.5 プロンプトとは何か
  • 2.6 効果的なプロンプト作成の基本
  • 2.7 プロンプトの例
  • 2.8 トライアル&エラーでプロンプトを改善する
  • 2.9 まとめ
     

第3章 倫理的な生成AIの使い方

  • 3.1 なぜ倫理的使用が大切なのか
  • 3.2 教育現場での生成AI活用に関する倫理的課題

3.2.1  剽窃と学術的誠実性

3.2.2  過度な依存

3.2.3  学習者の主体性

  • 3.3 ガイドライン
  • 3.4 善悪を決める信念と意識改革
  • 3.5 具体的な対応策

3.5.1  プロダクト評価からプロセス評価へ
3.5.2  使用範囲の明確化
3.5.3  透明性と開示をルールにする
3.5.4  能力拡張の境界を共有する

  • 3.6 教師のためのチェックリスト
  • 3.7 まとめ
     

第4章 外国語教育における生成AI活用の効果研究

  • 4.1 本章の目的
  • 4.2 先行研究の統合から言えること
  • 4.3 循環モデルによる説明
  • 4.4 産出技能への影響

4.4.1  ライティング
4.4.2  スピーキング

  • 4.5 受容技能への影響

4.5.1  リーディング
4.5.2  リスニング

  • 4.6 語彙・文法能力、その他の側面への影響
  • 4.7 動機づけなどの情意面への影響
  • 4.8 まとめ

 

第5章 授業で失敗しない生成AI導入の基本

  • 5.1 本章の目的
  • 5.2 現時点での全国の学校での取り組みから見えること
  • 5.3 発達段階に応じた重みづけ
  • 5.4 指導で生成AIを使うときのDos and Don’ts
  • 5.5 発達段階とレベル差に応じた活用例
  • 5.6 プロンプトを作成するときに覚えておきたいこと
  • 5.7 まとめ

 

第6章 授業準備・教材作成・評価における生成AI活用

  • 6.1 本章の目的
  • 6.2 授業準備での生成AI利用

6.2.1  授業案作成支援としての活用
6.2.2  誤情報と著作権を前提にした準備設計

  • 6.3 教材作成での生成AI利用

6.3.1  教科書パラフレーズと再構成
6.3.2  導入文、要約、補助資料の作成
6.3.3  内容理解問題と文法問題の生成
6.3.4  教材作成におけるチェック観点

  • 6.4 テスト問題作成での生成AI利用

6.4.1  問題文と選択肢の生成
6.4.2  ルーブリック作成補助と評価の一貫性
6.4.3  自動採点と一次評価としてのAI利用

  • 6.5 タスク作成での生成AI利用
  • 6.6 生成AI時代における評価方法とAIに任せる範囲

6.6.1  なぜ評価が変わらざるを得ないのか
6.6.2  プロセス評価
6.6.3  ポートフォリオ評価
6.6.4  AIに評価を任せる範囲の現実的な線引き
6.6.5  「生成AI評価リテラシー」という新しい専門性

  • 6.7 指導と学習をサポートする無料AIツールの紹介

6.7.1  TeacherTools
6.7.2  Transable
6.7.3  LexiTracker

  • 6.8 まとめ

 

第7章 教育以外での生成AI活用:文書作成・校務運営・研究活動

  • 7.1 本章の目的
  • 7.2 授業外での生成AI利用が効果的である理由
  • 7.3 入力してよい情報を知る
  • 7.4 事務作業と日常業務の時短
  • 7.5 用途別の紹介

7.5.1  校正とタイポ検出
7.5.2  対外文書と企画業務での活用
7.5.3  アンケート作成と自由記述の整理
7.5.4  多言語化と翻訳
7.5.5  規程や長文資料の読解支援

  • 7.6 研究活動での生成AI活用

7.6.1  研究で生成AIを使うときの基本姿勢
7.6.2  「探す」を支える:文献検索
7.6.3  「読む」を支える:論文の読解と要約
7.6.4  「分析する」を支える:分析方法の提案やコーディングの補助
7.6.5  「書く」を支える:L1とL2の往来、表現の整え直し
7.6.6  「整える」を支える:図表説明と参考文献管理
7.6.7  「受け止める」を支える:フィードバックと査読対応

  • 7.7 まとめ

 

第8章 これからの外国語教師像:AIとの共存・共栄にむけて

  • 8.1 外国語教師の新しい役割
  • 8.2 AIありきで考える
  • 8.3 生き残るための新しいスキル
  • 8.4 協働と自己研鑽
  • 8.5 さいごに


著者あとがき 
書籍サポート用オンラインAIツールについて

メディアほか関連情報
著者紹介
  • 水本 篤

    関西大学 外国語学部・外国語教育学研究科 教授。博士 (外国語教育学)。専門はAI・コーパスの教育利用、語彙学習方略、言語テスティング。近年は、生成AIやコーパスを活用した学習・指導に関する研究やツール開発に取り組んでいる。著書に『外国語教育研究ハンドブック【増補版】—研究手法のより良い理解のために』 (松柏社、2023年、共編著)、『ICTを活用した英語アカデミック・ライティング指導—支援ツールの開発と実践』 (金星堂、2017年、編著) などがある。論文は Applied Linguistics, Language Testing, Language Learning, Studies in Second Language Acquisitionなどの国際ジャーナルに多数掲載。2014年全国英語教育学会 (JASELE) 学術奨励賞、2016年英語コーパス学会 (JAECS) 奨励賞、2017年外国語教育メディア学会 (LET) 学術賞、2025年英語コーパス学会 (JAECS) 学会賞を受賞。2025年、スタンフォード大学およびエルゼビア社による「世界で最も影響力のある研究者トップ2%」に選出。

関連書籍
  • 外国語教育研究ハンドブック【増補版】/研究手法のより良い理解のために