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ロレンスへの旅

(篇)D・H・ロレンス研究会

D・H・ロレンス研究の第一線で活躍を続ける同志社大学名誉教授・吉村宏一氏の退官記念論集。D・H・ロレンス研究会の気鋭の研究者らがさまざまなアプローチを駆使し、ロレンスの小説、詩、思想、ノンフィクション、批評など多様なジャンルに意欲的に切り込み、多彩な表情を持つロレンス文学の真髄に迫る。吉村による「日本ロレンス協会の歩み」は、協会設立にまつわる知られざる歴史を教えてくれ、日本におけるロレンス研究史の貴重な一部として巻末を飾る。

A5判上製

507頁

5184円(税込)

978-4-7754-0180-4

2012年3月

   
    1 小説をめぐる旅
    チャタレー夫人の〈旅〉 霜鳥 慶邦
    『白孔雀』と牧歌──再生をめぐる言説について 福田 圭三
    『フロス河の水車場』と『白孔雀』の比較研究──ヒロインの「諦め」の意味 藤原 知予
    『逃げた雄鶏』におけるキリスト教世界と古代エジプト神話世界──『オカルト・レヴュー』の「イシス=マリア」論から見えてくるもの 出水 純子
    『ミスター・ヌーン』研究──「ヌーン」という名前の意味について 山田 晶子

    2 詩・手紙をめぐる旅
    アメリカの詩人エイミー・ローウェルがとらえたロレンス像──二人の書簡と『ニューヨーク・タイムズ』のエッセイを通して 志水(西田)智子
    『D・H・ロレンス書簡集』から読み解く「赤裸々な感情」──イギリスで「いちばんかわいらしい」ヒルダ・メアリーの描写 杉山 泰

    3 思想・哲学をめぐる旅
    「故郷」というユートピア──ロレンス・ハイデガー・ファシズム 浅井 雅志
    個から世界へ──ロレンス、マーズデン、シュティルナー 有為楠 泉

    4 ノンフィクションをめぐる旅
    第一次世界大戦という歴史/歴史という第一次世界大戦──キプリング、チェスタトン、ウェルズそしてロレンスによる歴史記述 岩井 学
    「生命の輪」への参入──蛇の表象を手掛かりに 田部井 世志子
    『イタリアの薄明』における語り手の問題点──その立脚点の推移に関して 山本 智弘
    『エトルリアの遺跡』に描かれるエトルリア文明の栄枯盛衰──タルクィニア墳墓の彩色壁画と古代都市跡をめぐって 鎌田 明子

    5 批評・評伝をめぐる旅
    「ロレンスとリーヴィス」再考──ロレンス研究誕生の風景点描 石原 浩澄
    D・エリス『作家と死──ロレンスの死の経緯と追憶』に見られるロレンスの死生観 北崎 契縁

    跋――創設期の日本ロレンス協会とD・H・ロレンス研究会 吉村 宏一
    あとがきに代えて
    吉村宏一先生略歴
    D・H・ロレンス研究会出版記録
    索引

■ 「週刊読書人」2012年7月6日に掲載されました

「旅」という場所・空間のテーマで統一した論文集ではなく、論文からエッセー風のものまであり、以下全五章からなる。
(立石弘道 日本大学)

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