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英文学者 夏目漱石

(著者)亀井俊介

日本近代文学を代表する作家・夏目漱石は、帝国大学で英文学を教えた最初の日本人でもあった―― 学者として、文学の「根本」を探究した漱石。その学問世界を解き明かすと同時に、多彩な彼の文学世界が学問研究の成果の上に花開いたことを、精緻に生き生きと語りつくす。もう一人の漱石がここに見えてくる。

『文学論』の原稿に入った漱石の赤字を見ることができる貴重な口絵も掲載されています!

四六判上製・函入り

245

3024円(税込)

978-4-7754-0176-7

2011年6月15日

   
    目次
    はしがき わが英文科の「開祖」夏目漱石
    作家漱石と英文学者漱石
    軽視されてきた学者漱石 
    漱石の全体を知ること 
    「開祖」のあとを追体験

    第I章 帝国大学英文科学生――「英文学に欺かれたるが如き不安の念」
    文明開化の子 
    帝国大学英文科 
    ジェイムズ・メーン・ディクソン 
    漱石の「英語」学習 
    オーガスタス・ウッド 
    「文学」の営み 
    「オリジナルの思想」 
    英文科における「研究」 
    「不安の念」

    第II章 英語教師――「文学ほど六ケ敷いものはない」
    文学士夏目漱石 
    松山・熊本へ 
    「文学を楽しむ初心」 
    英文学紹介の文章

    第III章 英国留学――「僕も何か科学がやり度なつた」
    「不安の念」を越えて 
    「文明」の本場で 
    英文学研究の右往左往 
    「自己本位」と「下宿籠城主義」 
    コスモポリタンの学問 
    科学主義の研究ヴィジョン 
    文学の「根本」追究 
    「夏目狂セリ」?

    第IV章 東京帝国大学講師――「根本的に文学とは如何なるものぞ」
    東大講師に 
    英文学研究の転換期 
    ラフカディオ・ハーンの後任 
    ペダンティック・スノブ 
    講義の仕方 
    引用の問題 
    『英文学形式論』 
    『文学論』の講義へ 
    『文学論』の内容 
    『文学論』の文章 
    学生との格鬪 
    創作と呼応 
    講義の「文学化」 
    『文学論』の評価 
    Founding Father の運命

    付録 夏目漱石における「知」と「情」――作家の誕生へ
    「情の技法」 
    『草枕』と『文学論』 
    遠いまわり道 
    『文学論』における「情」 
    学問から創作へ 
    「情」の開花 
    「知」と「情」のせめぎ合い

    英文学者夏目漱石年譜
    参考文献
    あとがき
    索引

■ 「文学」2012年5・6月号に掲載されました

以後の本書の読者が亀井化された漱石から出発することになるのは不可避であろう。
(巽孝之 慶應大学)

■ 「東京新聞」2011年12月25日に掲載されました

英文学を研究する大学教授としての漱石の活動を問い直す異色の試み。なじみやすい筆致で、知られざる一面が解き明かされる。
(菅野昭正)

■ 「図書新聞」2011年8月6日に掲載されました

教室で学生を前にした漱石が持った疑問は、おそらく亀井氏の疑問とも重なるものなのだ。それは、文学はいかに語られるべきか?という問いなのである。こんなことでいいのか。こんなふうに語ることで自分はほんとうに文学に肉薄しているのか、と漱石は問い続けたのである。それを亀井氏は知っている。
(阿部公彦)

■ 「出版ニュース」2011年8月号に掲載されました

英文科学生から英語教師、英国留学、帝国大学講師への流れのなかで、挫折や内的な葛藤に分け入ることによって<困難な状況を突き抜けて英文学者夏目漱石を大成させてゆく姿や、その成し遂げた仕事>を浮き彫りにする。近代日本における英文学研究の実相と、英文学者としての漱石のあり様が伝わってくる。

■ 「図書新聞」2011年7月23日に掲載されました

この文豪がいかに東大英文科で学び、やがては母校で教えるようになったか、その結果紡ぎ出す文学論がいかに「知」と「情」のあいだをせわしなく往復した成果であったのかをくっきりと浮かび上がらせている。
(巽 孝之)

■ 「日経新聞」2011年7月10日に掲載されました

夏目は『文学論』を書き改めながら、次第に豊富な実例をもとに批評的鑑賞をほどこすようになっていき、やがて「智」と「情」が見事に縒り合わさった境地に至っていると巧みに論じている。

■ 「週刊読書人」2011年6月24日に掲載されました

夏目漱石ほど多くの人々に読まれている小説家はいないであろう。しかし、漱石が英文学者であったことは知られてはいても、その実態を知っている人は意外と少ないのではなかろうか。(中略)『英文学者 夏目漱石』は、この漱石研究の陰の部分に新たな光を当てたユニークな本である。
(石原孝哉 駒澤大学教授)

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