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フォークナー事典

(編)日本ウィリアム・フォークナー協会

ウィリアム・フォークナーの全体像を捉えた世界初のフォークナー文学総合事 典。2,036の見出し項目と、作品家系図をはじめとした巻末資料を完備。

本事典の7大特徴
1.前例のない丁寧な解説内容と豊富な見出し項目
2.アメリカで出版されたフォークナー事典類を網羅
3.フォークナーの周辺の作家と各国の受容についても網羅
4.膨大な見出し項目が引きやすい「ハブ項目」
☆伝記的研究
☆フォークナー批評・研究
☆フォークナーの家系
☆ヨクナパトーファの家族
☆映画
☆影響
☆インタビュー・会見録
☆書簡集
☆短篇
☆南部
5.項目ごとにチェックできる参考文献
6.巻末にはフォークナー作品家系図、フォークナー年譜、最新の書誌なども完備
7.英語と日本語の2種類の索引

A五判上製・函入り

850頁

12960円(税込)

978-4-7754-0141-5

2008年1月18日発売

   

■ 「アメリカ文学研究」no.46 2009に掲載されました

更に、従来の批評の方法を一新したと評価されることの多いディコンストラクションやニューヒストリシズムについても解説され、フォークナー研究にそれを応用した例が紹介されているので、それを手掛かりとして、新しい批評の方向に独力で歩みだすことも十分に可能だと思われる。確かに、そこにも危険がないわけではない。どういうことかと言えば、脱構築や新歴史主義の方法自体の説明があまりにも簡潔にされているために、それらの方法が誤解されてしまいはしないかということである。(中略)それを防ぐために有効な方法のひとつは、フェミニズム批評なり、脱構築、新歴史主義なりの方法がしかるべき成果をあげている例を読んで学ぶということであろう。
(富山太佳夫 青山学院大学)

■ 「産経新聞」2009年4月27日に掲載されました

ウィリアム・フォークナー「響きと怒り」を取り上げている倉橋健一の文学教室4で掲載されました

■ 「英語年鑑」2009年版に掲載されました

日本ウィリアム・フォークナー協会が10年におよぶ編纂作業を費やして、フォークナーの全体像を捉えた『フォークナー事典』(2008. 1,松柏社)は、日本発の優れて希有な英語圏作家事典。アルファベット順に整理された2,036の見出し項目と、写真・図版、家系図・作品家系図を含む巻末資料を整備した、国内外に誇れる「フォークナー文学総合事典」は、日本におけるアメリカ文学研究史に残る学術事業。編集委員会による「特色と使い方」(iv-vii)で、本事典の構成・使い方が懇切丁寧に説明される。フォークナーのお国許で最近出版された事典を点検の上、日本フォークナー協会会員の執筆者がそれぞれ担当の作品項目と対峙し、「先行研究」「参考文献」を踏まえて、「執筆の背景」、「ヨクナパトーファ・サガとの関係」などのコンテクストで記述する。さらに、「伝記的研究」「フォークナーの批評・研究」(119-138)、「南部」などの「ハブ項目」が、目当ての項目検索の補助的役割を果す。もっとも、交錯する関連情報で道草をすることにもなるが、それも本事典を(「引く」でなく)「読む」楽しみの一つである。
(別府惠子=神戸女学院大学名誉教授)

■ 「英語青年」2008年6月号に掲載されました

先の The Sound and the Fury と Absalom, Absalom! については、巻末に両作品の関連地図や、詳細なクロノロジー、および場面転換表(これがすごい)をのせ、正確精緻な事実把握を読者に迫る。Faulkner 周辺の人名もじつによく拾っている。Faulkner 作品の中心的な出版社 Random House に関連して、その創業者 Bennet Cerf に1項を設け、アメリカにおける著者と出版社との関係を描いてみせるのはその一例だ。作品中の登場人物も「ほぼすべて」(と凡例にいう)を項目に仕立てているのは、もう壮観というほかない。Mosquitoes に登場する Joe Ginotta という人物の項目。2行の説明があるだけで、次に Mrs. Ginotta の項目があり、「ジノッタの妻」のひとことのみ。たぶんこの種の事典の項目では最短を誇れるだろう。こういう極小項目があふれているから、一見乱雑な印象を与えもするが、同一人物をいろんな作品に配置したYoknapatawphaSaga を読むには、これがたいへん役に立つ。
(亀井俊介=東京大学名誉教授・岐阜女子大学教授)

■ 「週刊読書人」2008年3月28日に掲載されました

フォークナーという作家とその作品群を中心にしつつ、米国の文学・歴史・社会・政治・風俗などへと同心円的に拡がり、さらにはラテン・アメリカ、ヨーロッパ、ロシア、そしてアジアをも含みこんで、連鎖・膨張する事典である(本書には【Influences(影響)】という項目があり、部分的ながらそうした特徴の一端がわかる)。フォークナーをめぐる現実世界の人々の繋がり(ネットワーク)と、「ヨクナパトーファ・サーガ」をはじめとする作品世界のネットワーク群を、それぞれ可能な限り網羅して書籍の形にまとめてある。現実世界と作品世界の項目が共存して並んでいるのは、両者の連続性と混淆性を可視化しているようで特に興味深い。
(長岡真吾=島根大学准教授)

■ 「出版ニュース」2008年2月中旬号に掲載されました

近年、世界文学においてアメリカの作家、ウィリアム・フォークナーの影響はますます大きくなっているという。こうしたなかフォークナー文学の総合事典といえる『フォークナー事典』が刊行された。この種のものとしてはアメリカで A William Faulkner Encyclopedia など3つの事典が99年以降相次いで刊行されている。今回の『フォークナー事典』は、これらの事典を視野に入れて編まれたもので、いわばフォークナー事典の決定版といっても過言ではない。

■ 「読売新聞」2008年1月22日に掲載されました

小説や主要作品名などで検索できる2036の見出し項目はもちろん充実してい る。付録にも目を見張らされた。最新の研究動向に基づく、フォークナーの年 譜。南北戦争などを背景に、えたいの知れない男、トマス・サトペンの一族が 織りなす壮大な物語『アブサロム、アブサロム!』の小説内で起きた出来事 を、年代順に整理した「作品クロノジー」――。フォークナーの作品は神話的 な魅力を持ちながら、人物名や年代が入り組み挫折しがち。だが、この事典を 脇に置けば、読破に近づけるかもしれない。

■ 「朝日新聞」2008年1月20日に掲載されました

米ノーベル賞作家のウィリアム・フォークナーをあらゆる観点で紹介した 『フォークナー事典』が、松柏社から刊行された。98年に発足した日本ウィリ アム・フォークナー協会が編集した日本人による初めての事典で、フォーク ナーの研究者ら107人が執筆した。

■ 「東京新聞」2008年1月20日に掲載されました

混沌としたアメリカ南部の風土を背景に文明社会の矛盾をえぐる作品を残した 二十世紀の作家フォークナーの総合的な研究事典。(中略)二千三十六の項目 ごとに参考文献を付し、作家作品の全体像を展開。作家の根強い人気と文学的 な重要性を象徴する事典だ。

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